毎日忙しい。それでも会社は前に進まなければならない。
経営者の一日は、あっという間に終わります。
売上を確認する。資金繰りを考える。採用の相談を受ける。お客様からの問い合わせに対応する。現場で起きたトラブルの判断をする。
気がつけば一日が終わり、「今日は会社の未来について考える時間がなかった」と感じることも少なくありません。
しかし、それは多くの経営者が抱える共通の悩みでもあります。
「今日」を考えることと、「会社」を考えることは違う。
目の前の課題に向き合うことは、もちろん大切です。しかし、その積み重ねだけで会社は成長するのでしょうか。
売上が伸びれば、それで良いのでしょうか。社員が増えれば、それで良いのでしょうか。利益が出れば、それで良いのでしょうか。
その答えは、「会社はどこを目指しているのか」によって変わります。
まず考えるべきなのは、
「私たちは、どんな会社を目指しているのか。」
という問いです。
この問いが決まると、売上や利益の見方も変わります。新しい事業を始めるべきか、人を採用するべきか、設備に投資するべきか。経営の判断は、目指す方向があって初めて意味を持ちます。
だからこそ、数字を見る前に一息ついて、会社の進む方向を考えてみてください。
戦略とは、「選ぶこと」。
経営では、すべてをやることはできません。
新しいことを始めるなら、何かをやめる。限られた人・時間・お金を、どこへ使うのか。その選択を繰り返すことが、経営です。
だから戦略とは、難しい理論ではありません。
「何をやるか」だけでなく、「何をやらないか」を決めること。
それも、経営者の大切な仕事です。
まずは30分だけ、「会社を見る時間」をつくってみませんか。
毎日である必要はありません。月に一度でも構いません。
現場から少し離れて、次の4つを書き出してみてください。
- 私たちは、何を目指す会社なのか。
- お客様は、何を求めているのか。
- 私たちの強みは何か。
- 今、会社はどんな状況にあるのか。
この4つを整理するだけでも、目の前の仕事と会社の未来が、少しずつつながって見えてくるはずです。
POINT
この記事のテーマは、**「経営戦略」**につながる考え方です。
経営では、限られた人・時間・お金を、すべてのことに使うことはできません。
会社がどこを目指すのか。そのために何を選び、どこへ経営資源を配分するのか。そして、何をやらないのか。
こうした会社の方向と選択を考えるのが、経営戦略の重要なテーマです。